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注目のいきもの
水族館には、採集・購入・受贈などの収集活動によって様々な生物が入ってきます。ここでは、それらのうち当館にとって珍しい、あるいは話題性があると思われる生物を選んで飼育担当者が紹介します。
アオヤガラ
学名 Fistularia commersonii Ruppell, 1838
分類 脊索動物門・硬骨魚綱・トゲウオ目・ヤガラ科
展示水槽 303号水槽
メモ 非常に長い体と吻を持ち、独特なプロポーションで有名な魚です。 本州中部以南から太平洋・インド洋の亜熱帯・熱帯域に広く分布し、浅いサンゴ礁や岩礁に生息します。 特徴的な口で、エビなどの小型甲殻類をスポイトで吸い込むように捕食します。展示するのに適した水槽が他になかったため、セミエビたちと一緒に展示しています。
学名 Mastigias papua (Lesson, 1830)
分類 刺胞動物門・鉢虫綱・根口クラゲ目・タタコクラゲ科
展示水槽 304号水槽
メモ 姿形や色などがタコに似ていることからタコクラゲという名前が付けられました。本州中部以南の温暖な海域に生息します。 体の中に褐虫藻という藻類が共生しており、この褐虫藻から栄養をもらっているため、光がないと生きていけません。 大きいものでは20cm程度になり、夏から秋にかけて入り江や湾奥でよく見られます。当館では5cmほどの小型の個体を展示しています。元気に泳ぐタコクラゲをぜひ見に来てください。
ハナオトメウミウシ
学名 Chromodoris tinctoria (Ruppell & Leuckart, 1828)
分類 腹足綱・裸側目・イロウミウシ科
展示水槽 227号水槽
メモ 白い体で、背中に赤色の網目模様があるかわいらしいウミウシです。 相模湾、紀伊半島〜西太平洋の亜熱帯・熱帯域に分布し、浅海の岩礁域に生息します。 春に成体となり、夏前には産卵して短い一生を終えます。
サメハダテヅルモヅル
学名 Astroboa aarctos Matsumoto, 1915
分類 棘皮動物門・クモヒトデ綱・テヅルモヅル科
展示水槽 214号水槽
メモ からくさ模様のように何重にも枝分かれした腕を持つ、テヅルモヅルの一種です。 相模湾以西に分布し、潮通しの良い岩礁に生息します。 枝分かれした腕を水中で広げて、流れてくるプランクトンや有機物を捕まえて食べて暮らしています。このため、同じようにプランクトンなどを集めて食べるウミシダ類と同じ水槽で展示しています。
ナンヨウツバメウオ(幼魚)
学名 Platax orbicularis (Forsskal, 1775)
分類 硬骨魚綱・スズキ目・マンジュウダイ科
展示水槽 304→403号水槽
メモ 成魚と幼魚で、模様がかなり異なる魚の一つで、成魚は黒っぽい色をしており、幼魚は茶色っぽい色をしています。 三陸沿岸以南〜中・西部太平洋、インド洋の亜熱帯、熱帯域、紅海に分布し、沿岸の表層、成魚はサンゴ礁に生息します。 幼魚の体色は枯葉に化けていると考えられており、泳ぎ方も枯葉が波に揺られているような動きをします。
ウシエビ
学名 Penaeus monodon Fabricius, 1798
分類 節足動物門・十脚目・クルマエビ科
展示水槽 210号水槽
メモ クルマエビの仲間で、「ブラックタイガー」という別名で親しまれています。 東京湾以南から西部太平洋・インド洋の亜熱帯・熱帯域に広く分布し、内湾・河口の砂泥底に生息します。 日本の天然物のウシエビは数が少ないため、スーパーなどで売られているウシエビは東南アジアで大量に養殖し輸入したものです。
セミホウボウ
学名 Dactyloptena orientalis (Cuvier, 1829)
分類 脊索動物門・硬骨魚綱・スズキ目・セミホウボウ科
展示水槽 405号水槽
メモ 大きなむなびれが特徴的な魚です。かつてはホウボウと同じグループとされていましたが、最近の研究でセミホウボウ科にわけられました。 東北から太平洋・インド洋の亜熱帯・熱帯域に広く分布し、砂泥底に生息します。 ホウボウと同じく、敵に襲われそうになると大きなむなびれをさっと広げて、相手を驚かせます。この行動はフラッシングと呼ばれています。
ネコザメ
学名 Heterodontus japonicus (Maclay and Macleay, 1884)
分類 脊索動物門・軟骨魚綱・ネコザメ目・ネコザメ科
展示水槽 407号水槽
メモ 他のサメと違い、ずんぐりとした頭が特徴的なサメです。 南日本〜東シナ海に分布し、岩礁・藻場に生息します。 図鑑では貝などを好んで食べるとあるのですが、今回展示している個体はエビやカニが好みらしく、オキアミをたくさん食べています。
イシガキフグ
学名 Chilomycterus reticulatus (Linnaeus, 1758)
分類 脊索動物門・硬骨魚綱・フグ目・ハリセンボン科
展示水槽 303号水槽
メモ 全身にトゲがはえたハリセンボンの仲間で、トゲが比較的短いのが特徴です。 本州中部以南〜太平洋の温・熱帯域に分布し、浅い岩礁に生息します。 入ってきたばかりのころに、他のフグにいじめられて尾びれが欠けてしまいましたが、その後は元気に過ごしています。人懐っこく、水槽の手前によく寄ってきます。
ナキオカヤドカリ
学名 Coenobita rugosus H. Milne Edwards, 1837
分類 節足動物門・十脚目・オカヤドカリ科
展示水槽 306号水槽
メモ 陸上で生活するオカヤドカリの仲間です。紀伊半島以南〜西太平洋・インド洋の亜熱帯・熱帯域に分布し、海岸付近の砂浜・海岸林に生息します。 木登りが得意で、植物を主に食べるようです。本種は国の天然記念物に指定されており、当館では国の許可を得て特別に採集・展示を行っています。

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